世田谷区Y邸に納めさせていただきましたシェードのご紹介です。Zoffany、Damasco Anticoコレクションの中からPineapple、パイナップルをモチーフにした素敵な柄です。
シンプルなシェードだからこそこのくらい大きな柄があると存在感が出ますね!特に壁が白い場合はそのコントラストで両方生きてきてお部屋がより華やかになります。よくお部屋を広く見せるためにカーテンはベージュ、白系の無地を探される方がいらっしゃいますが、それでは壁と同化してしまい全体がぼやけてしまいます。 また柄があると圧迫感が、、、とかお部屋がうるさくなると思われがちですが、そのお部屋にあった柄を上手に選べば全然大丈夫なのです。こちらのY邸のように同じ面に窓が2つあり、大きな柄の生地を使っても全然圧迫感はありません。 バルコニーへの出入りを考えてシェードにしたのですが、シェードを降ろすとまるで壁一面に素敵な柄の壁紙が貼られたような、または壁にタペストリーが掛ってるかのような感覚で楽しめます。
シェードを上げた時もそれだけで十分アクセントになります。レースもオーガンジーのグレー色でシックで大人っぽい雰囲気を演出しています。
実は今回、生地のトラブル等でお客様には大変なご迷惑をおかけ致しました。輸入生地というものは、日本の製品からは想像が付きにくいのですが不良品とは言えないまでも製品にムラがあったり表記があいまいだったりするケースがたまにあります。どちらかといえば製品作りにおいて完璧主義に近い日本人の気質と、細かいことはあまりこだわらない大らかな欧米人の気質の違いなのでしょうか。ましてや環境により動きの出る布製品なので尚更線引きが難しくなります。
そのようなトラブルは未然に防ぐのが我々プロの仕事なのですがどうしても予期せぬことが起こったりすることもあるのです。この度は結果的にお客様が一番初めに気に入って頂いた生地で納めることができましたが、それは全てご理解を頂き、入荷までの間お待ちくださいましたY様のお陰でもあります。その懐の深さには大変感謝しております。