東京都武蔵野市M邸のご紹介です。M様とは数年に渡るお付き合いをさせていただいております(^^) 前回は、寝室と洋室でした。そして今回は、LDと洋室のリフォームです。壁紙とカーテンを担当させていただきました。
まずは、LD。”素敵!!”の一言に尽きます。まるでバンケットルームのようです。メダリオンをモチーフにした大柄の壁紙は、これだけ大きなLDだからこそ映えます。写真ではなかなか伝わりにくいのですが、、、壁紙の色は淡いシャンパーンゴールド。シャンデリアの光を受けるとほんのり輝き、幻想的な雰囲気を醸し出します。そしてカーテンとバランス(上飾り)は、LELIEVRE(フランス)のイエローゴールドの生地です。天然素材も混紡されているので、滑らかでとても美しい生地です。
壁とカーテンの異なる2色のゴールドが、お部屋に奥行き感と立体感を与えます。 そして、壁紙のメダリオン柄が梁の中央に来るように計算して貼るという職人さん。流石です。
バランスは、スワッグ&テールではなく、デザインカットのフラットバランスにタイ+テールという組み合わせでデザインしました(^^)/
音楽がご専門の奥様が大切にされているチェンバロ。美しい姿ですね!!
カーテンの裾をめくり上げる止め方は、前回の仕様と同様にしました。ドレスの裾を摘まんで持ち上げているようで、動きがありますね。
次は、洋室(書斎)、とても高い完成度です!
HARDY(イギリス)のダマスク柄の赤い生地で、掃出窓は両開カーテン、出窓はシェード・ルーススタイルです。
こちらのお部屋は、先に壁紙をお選びいただきました。ロココ調にデザインされたフラワーブーケの壁紙に合わせる生地は意外と難しものです。ここははあえて濃い色のカーテンで、お部屋全体をきゅっと引き締めます。マナーハウスの書斎のようで、静かな時間がゆっくりと流れます。お部屋に足を踏み入れると、日本にいることを忘れてしまいそうです(^^)
壁紙のビフォー&アフター。クローゼットの扉一枚一枚にも柄の取り方を慎重に考えながら、丁寧に貼ります。
このように、扉部分はあえて柄を均一にしました。これは壁紙職人さんの職人技です!
壁紙施工の様子。数人の職人さんが手際よく、そしてそれぞれにアイデアを出し合いながら、素敵なお部屋になるように作業します。
インテリアは、生活を豊かに、楽しく、そしてもちろん実用的にも必要不可欠です。そして、その中でも大きな割合を占めるのが、壁紙とカーテン。
”モノ”は、何でもそうですが、特に壁紙とカーテンには様々な人が携わっているのです。
各国のブランドにはそれぞれデザイナーがいて、素敵なデザインを起こします。それを生地や壁紙にプリントしたり、織ったり、刺繍をしたりして一つの材料に仕上げます。その前に、もちろん紙を製造する人、生地の糸を生産する人もいます。出来上がった材料を、お客様に提案し、お部屋にあったスタイルにデザインするのが当店の仕事。そして当店がデザインしたものを、一枚の布から形にするのが縫製の担当者。形に仕上がったものを取り付ける職人も必要です。カーテンなら、カーテンの取付職人。壁紙なら壁紙の施工職人です。それらの人々の一連の流れがあって、邸宅のインテリアが完成するのです。当たり前のことですが、全ての事は”人”によって繋がり、形作られるのです。
今までも、今も、そして今後も、それは変わることがありません。人の温かさを感じるインテリア=家に住みたいですね(^_-)-☆