先日ピエール・フレイ(Pierre Frey)の新作発表会に参加しました。
今回は新作も盛りだくさん!
●「Merveilles d’Egypte(メルヴェイユ ディジプト)」は、パリのルーヴル美術館とのコラボレーションで誕生した新コレクション。古代エジプトがテーマです。
●「Parade(パラドゥ)」は、キュビズム、表現主義、20世紀を代表した著名な芸術家たちの抽象的なムーヴメントを背景に、陽気でカラフル且つ大胆なデザインのコレクションです。
●「Sequana(セクアナ)」は、アイルランドの素朴な田園風景からインスパイアされたコレクションです。
それぞれの動画を是非ご覧ください(^^)/ 多くの方がイメージする「カーテン」という言葉からはかなりかけ離れたイメージの映像ではないでしょうか? これがピエールフレイが提唱するインテリアファブリックスの世界観なのです!!
そもそも、ピエール・フレイというブランドをご存じですか? ・・聞いたこともないという方がほとんどですよね。
世界の有名なファブリック(生地)ブランドの名前を一つでも挙げることができますか? ・・全然知りません!という方が多いと思います。
世界には有名または老舗ブランドが沢山あるのですが、日本においては、それらの存在が全く認知されていません。それもそのはず、有名ブランドには代理店がいるのですが、そこから一切各ブランドのアピールがされていないのです。一般の方たちに向けたアピール(知ってもらおうとする動き・努力)がほとんどない中で一般の消費者が知る由もありませんよね。う~ん、これは非常に残念なことです。例えば―、フランスはルイ14世の時代から300年を超える老舗ブランド、ヨーロッパの宮殿やヴィクトル・ユーゴ―の室内装飾を手掛けたブランド、イギリスは王室御用達のブランド、エルメス、ゴルティエ、ラクロワなどとコラボしているブランド等など、ほんの一部ですが、こうして聞くだけでもすごいじゃないですか!
歴史的にもすごいファブリックブランドの存在を、実は住宅業界に携わっている人であっても知らないのです。家具や照明などのブランドはある程度認知されているのに、何故かファブリックブランドは知られていないという何とも不思議で悲しい現実です(;_;) それを分かっていながら何のPR活動もしないでいるメーカーや代理店には、いいかげんに目を覚まして欲しいと思っています。カーテン以外のインテリア業者、最終的には一般消費者にまで知り渡らなければ何の意味もないのです。デコラドールは、各ブランドの販売店としてブランド紹介を今後もし続けます。広く知っていただくために!
そのためのツールの一つとして、各ブランドの日本語版ウェブサイトがあって然りだと思うのですが、、、。これまた、未だ無いのです( ;∀;) 家具の有名なブランドやファッションブランドに至るまで、日本語版のウェブサイトはあるのが当然ですよね?? 今の時代に、それ無くしてどのようにして自身や商品の宣伝をするのでしょうか。これもまた不思議であり、メーカーや代理店の行動の遅さに少し苛立ちをかんじています。
そんなこんなで、時代遅れ的な日本のファブリック業界ですが、デコラドールは、その沼に飲み込まれず、販売店としてブランドのご紹介&宣伝をしていきます。
話しはだいぶ広がってしまいましたが、ブランド「ピエール・フレイ」に戻します。
<ピエール・フレイ PIERRE FREY>
1935年に設立され、ヨーロッパをはじめ世界各国で愛用されているフランス最大のブランド。フランスの伝統的な装飾と現代的感覚を取り入れた感性豊かなデザインが特徴です。
フランスの衣食住に関わる各分野から厳選された約100社のラグジュアリーブランドで構成されるComité Colbert(コルベール委員会)のメンバーであり、インテリアファブリックスでは唯一の存在です。コルベール委員会は、ゲランの創始者であるジャン・ジャック・ゲランの主導によって1954年に設立された団体で、「質と創造力のフランスの伝統の中から、最良のものを保存し、より多くの人々にその喜びを伝える」という理念を掲げ、フランス流の「美しい暮らし」(Art de vivre)を世界に広めることを活動目的としています。
メンバーを見ればどれだけの存在かはご想像頂けるかと思います。
https://www.comitecolbert.com/en/members/
https://en.wikipedia.org/wiki/Comit%C3%A9_Colbert
ピエール・フレイの商品は、誰もが気軽に購入できるクラスのものではないかもしれませんが、デザイン性の高さと素材のこだわりは、単に「カーテン」という言葉だけでは表しきれないアーティスティックな材料です。知っておくだけでもインテリアの世界がもっと広がります(^_-)-☆ ヨーロッパの高級ホテルや邸宅、レストランなどで使用されていますが、日本ではプロも含めて知らない人が多いので、残念ながら使用されることは少ないかもしれません。他にもハイクラスのファブリックスブランドは世界には何十社、いや100社以上あるかと思います。それだけインテリアファブリックスの世界は広いのです。
そして、そのような材料をコーディネート、アレンジ、加工をしてカーテンやシェード、クッションや椅子張地としてお客様にご提供するのがデコラドールの役割なのです。