東久留米市H邸のソファ張替えのご紹介です。
H様の親御さんが数十年使ってきたスウェーデンのNORELL社のソファですが、不要になったとのことで捨てるか引き取るか悩まれたそうです。結果引き取って張り替えたのですが、大正解でしたね!!
張り替えた大きな理由はやはり思い出が詰まっている家具だからということです。それはとても大事なことだと思います。今は何でも使い捨てが多く見受けられますが、思い出は決して消費できるものではありません。
良い家具なら尚更なのですが、張り替えることで生まれ変わるのです!これでまた長い間使うことが可能となり、新たな歴史とストーリーを刻みながらH様のお子様たちの世代までも受け継がれていけば素敵ですね。
こちらは張替え前の状態です。椅子の張地は消耗品なのでかなり使用感も出ておりましたが、本体フレーム自体は全く問題ありませんし中材も意外とヘタリが少なかったのです。
当然、時代や世代の違いで生地の柄や好みも分かれてくるかと思います。
今回はグレージュのようなカラーの無地を選択しました。
無地は一見おとなしく見えますが、ソファ全体のフォルムが際立つのです!パッと見た感じではBeforeと比べて同じソファとは思えないくらいです。H様のご自宅にはとてもマッチしているカラーでありとても良い選択をされましたね。物凄くバランスの良いデザインのおしゃれなソファです!
こんなの絶対捨てちゃいけません!
(古き良きソファ・椅子をお持ちの皆様へ)
先程も言いましたが椅子やソファの張地というものは消耗品なのです。古くなれば張り替えれるのが本来の使い方です。アンティークショップなどで購入した椅子なども、ほとんどのものは既に何度も張り替えられてきたものですので余程柄が気に入って、観賞用としてそのまま残したい以外は買ったままの状態で残す意味はあまりないのです。完全オリジナルで100年200年ものの張地が張ってある本当に古い歴史的価値のあるものは恐らく博物館とかに保存されているので簡単に出回ることもないでしょう。何度も張り替えて手入れを繰り返してきたからこそアンティークとして現在まで残っているのです。手を加えることをやめたりできなく加工してしまったら、その家具に終わりを宣告することになり、あとは朽ちていくだけとなってしまいます。
椅子やソファを選ぶのと同時に、どのような張地が合うかを想像しながらお買い物をすれば更に楽しくなるのではないでしょうか?但し、新品や店頭で販売している家具屋さんと張り替えを専門としている業者とではビジネスの目的が少し違うということを覚えておいてください。材料の品揃えなどが大きく異なる場合もあります。
”買い替える、じゃなくて張り替える!”